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同僚の横領を知ってしまった…焦って動く前に|やってはいけない行動
更新日:2026-01-28
掲載日:2026-01-20

本記事は、同僚が会社の金銭を不正に扱っているかもしれないと気づき、「ヤバい、どうしよう、、」と動揺している会社員の方に向けた内容です。善意で動いたつもりでも、本人に直接詰め寄る、社内外に広める、証拠になり得るものを勝手に触るなどの行動は、結果的に証拠を失わせたり、名誉毀損や業務妨害と受け取られたり、逆に自分が疑われるきっかけになる可能性があります。重要なのは、正義感で突っ走ることではなく、事実と推測を分け、記録の取り方と報告ルートを間違えないことです。本記事では、やってはいけない行動を先に整理したうえで、巻き込まれないための基本の考え方と、必要に応じて外部へ相談する判断軸を分かりやすくまとめます。
掲載日:2026/01/20 更新日:2026/01/20
目次:同僚の横領疑惑に巻き込まれないための基本整理
横領疑惑に気づいた直後に整理すべきこと
よくある現状のパターン
同僚の横領は、最初から確信が持てる形で発覚するとは限りません。経費精算の不自然さ、現金や備品の欠損、請求書や領収書の整合性の崩れ、取引先名義や振込先の違和感など、断片的な違和感として気づくケースが多いです。一方で、その違和感が業務上のミスや運用の癖、権限の特殊性から生まれている場合もあり、推測で断定すると危険です。社内は噂が広がりやすく、本人の耳に入れば証拠が消えることもあります。まずは事実と推測を切り分け、あなたが見聞きした範囲を時系列で整理することが、身を守る最初の一歩になります。
誤った動き方が招くリスク
横領を疑ったときにやってしまいがちなのが、本人に直接問い詰める、周囲に共有して味方を集める、上司に感情のまま訴える、証拠を探そうとしてデータや書類を勝手に触るといった行動です。これらは、証拠の毀損と受け取られたり、名誉毀損や業務妨害と評価されたりする余地が生まれます。また、社内の力関係や派閥の問題に巻き込まれると、告発者が孤立しやすく、結果としてあなたが標的になる可能性もあります。自分を守る観点では、感情よりも手続きが重要で、誰に何をどう伝えるかの順番を間違えないことが鍵になります。
放置すると起きやすい悪化のしかた
違和感を抱えたまま何もしない状態が続くと、損失が拡大するだけでなく、あなた自身の立場も不安定になりやすくなります。後から社内調査が始まった際に、以前から気づいていたのではと疑われたり、関与を誤解されたりすることがあるためです。さらに、噂が先行すると社内の信頼関係が崩れ、関係者の証言が揺れて事実確認が難航しがちです。逆に、焦って動きすぎると証拠が散逸し、会社側が適切な対応に移れないまま終わることもあります。大切なのは、あなたが背負い込むのではなく、会社の正式なルートに乗せられる形で、事実を整えて伝える準備を進めることです。
疑いを事実確認につなげるための記録の考え方
証拠を集めると証拠を守るの違い
横領疑惑に直面したとき、最初に理解しておきたいのは「証拠を集める」よりも「証拠を守る」発想です。個人が勝手に調査を進めると、アクセス権限の問題やプライバシー、就業規則違反など別のトラブルになり得ます。一方で、あなたが業務上正当に接している情報の範囲で、いつ、どこで、何を見聞きしたのかを整理し、改ざんされない形で残すことは、事実確認の出発点になります。ここで重要なのは、推測や評価を書き足さず、観察した事実だけを残すことです。事実の積み重ねがあれば、会社の管理部門や外部専門家が適切な手続きで確認を進めやすくなります。
必要になりやすい記録の種類
横領疑惑では、金銭や物の動きが分かる記録が核になります。たとえば、経費精算の申請内容と添付資料の不一致、同じ内容が重複して処理されている、取引先情報の不自然さ、備品購入の頻度や単価の偏り、入出金のタイミングの違和感などです。ただし、これらを自分で無理に入手しようとするのは避けたほうが安全です。あなたが持てるのは、業務で正当に閲覧できた範囲の情報、会話の日時と要点、見た資料名や保存場所のメモ、関係者が発した具体的な言葉など、後から会社側が確認できる手がかりです。手がかりが整理されているほど、調査の負担が減り、あなたの説明もぶれにくくなります。
やってはいけない証拠の扱い
注意したいのは、善意でも違法や規程違反になり得る動きです。本人のPCやスマホを無断で見る、IDやパスワードを使ってログインする、書類を持ち出す、録音や撮影を職場ルールに反して行う、社外の知人に共有する、といった行為は避けるべきです。これらは証拠能力以前に、あなた自身の信用を損ね、会社の正式な対応を難しくします。最優先は、あなたが疑われない形で行動履歴を整えることです。迷った場合は、記録を増やすより、いまある情報を時系列にまとめ、適切な相談先に「確認の進め方」を聞く方が安全で現実的です。
自分でできる範囲と限界を見極める
自分でできる記録の残し方
自分でできることは、犯人探しではなく「あとから確認できる形で事実を残す」ことに限られます。具体的には、いつ、どこで、誰が、何をしたかを時系列でまとめ、見聞きした内容は推測を混ぜずに書き分けます。業務上正当に閲覧できた資料や画面がある場合は、資料名や保存場所、確認した日時、どの点が不自然に見えたのかをメモに落とし込みます。会話があったなら、発言の要点と前後の状況、同席者の有無を残します。ここで大事なのは「証明しよう」と背伸びしないことです。断片でも、整理されたメモは、管理部門や外部の専門家が確認を進めるときの地図になります。
自分で動くときの注意点
自分で動く最大の強みは、今すぐ着手できることです。見聞きした内容を時系列で整理し、事実と推測を分け、社内の規程や通報ルートを確認するだけでも、次に何をすべきかが具体化します。動揺している状態ほど、まずは「書いて整える」作業が効きます。説明が短くなり、相談先でも話が通りやすくなるからです。注意したいのは、行動が早いほど、やり方を誤ると事態が一気に悪化しやすい点です。本人に直接問い詰める、同僚に話してしまう、確かめる目的でデータや書類に勝手に触れると、証拠が消える、口裏合わせが進む、あなたが疑われるといった展開を招きかねません。善意でも名誉毀損や業務妨害と受け取られるリスクがあり、職場での立場に影響する可能性もあります。自分でできる範囲は、記録とルート確認、相談の準備までに留め、踏み込んだ確認や対人対応は、順番と安全性を固めてから進めるのが現実的です。
自己解決を急ぐほど危うくなる理由
横領疑惑は、本人の人格の問題に見えても、実際は会計処理、権限、社内ルール、監査対応など複数の要素が絡みます。個人が独断で結論を出そうとすると、就業規則違反やプライバシー侵害、名誉毀損、業務妨害といった別のリスクが発生しやすくなります。さらに、証拠になり得る資料に触れたり、データを移動させたりすると、改変を疑われて証拠価値が下がる可能性もあります。最悪の場合、あなたが「最初に気づいていたのに黙認した」「関与しているのでは」と疑われることもあります。だからこそ、目的は処罰ではなく「自分の身を守りつつ事実確認につなぐ」ことに置き、適切な窓口に渡せる形で情報を整えるのが現実的です。
社内外の専門家を使って安全に進める
専門家が行う証拠の扱いと確認手順
専門家が重視するのは、疑いを断定することではなく、証拠の価値を落とさずに事実確認を進めることです。社内であれば監査部門やコンプライアンス、管理部門が、権限の範囲で帳票やログ、承認フロー、現物確認などを行います。外部の専門家や支援者が関わる場合も、まずは「どの情報が会社の資産で、誰に閲覧権限があるか」を整理し、適切な保管の仕方を選びます。個人が勝手にコピーしたデータは証拠として扱いにくくなることがあるため、閲覧できた範囲のメモ化や、会社の正式な手順での保全につなげることが重要です。疑いの段階では、関係者の名誉やプライバシーにも配慮しながら、最小限の関係者で静かに確認を進めるのが基本です。
確認後に起きがちな社内対応とフォロー
事実確認の結果、問題が見つかった場合でも、対応は一気に決まるとは限りません。社内処分、返還交渉、再発防止、監査報告、取引先対応などが連動し、部署間の調整も必要になります。また、疑いが誤りだった場合は、情報が広がってしまったこと自体が関係者の傷になり得ます。専門家が入る意義は、結果のどちら側に転んでも会社とあなたのリスクを増やさないよう、情報の扱い方とコミュニケーションの順番を整える点にあります。あなた自身についても、通報後の人間関係や評価への不安が出やすいため、上司への伝え方、相談窓口の選び方、記録の残し方を含めて「どう動けば巻き込まれにくいか」を具体化しておくことが、長期的には心身の負担を減らします。
専門家に依頼するメリット・デメリット
専門家に相談することには、自分ひとりで対応するよりも多くのメリットがありますが、一方で留意すべき点も存在します。
| メリット |
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| デメリット |
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相談を有効にする準備と進め方
初回の相談で確認すること
初回の相談では、まず「あなたが何を守りたいか」をはっきりさせます。たとえば会社の損失を止めたいのか、自分が巻き込まれないことが最優先なのか、部署の混乱を最小化したいのかで進め方は変わります。そのうえで、現時点で確実に言える事実と、推測に過ぎない点を分けて整理します。相談先に伝える材料は、多くなくても構いません。いつ、どこで、何を見聞きしたか、誰が関わっていそうか、どんな書類やシステムが関連しそうか、といった骨組みがあるだけで、取るべき次の手順が見えやすくなります。反対に、感情のままに断定した表現や、社内で広めてしまった情報は、話をこじらせる原因になります。相談の場では「どう動けば自分と会社のリスクが増えないか」を軸に、報告ルート、証拠の守り方、連絡の順番を整えていきます。
状況に合う相談先の選び方
相談先は、目的と会社の規模で選びます。社内に監査やコンプライアンス窓口がある場合は、原則としてそこが第一候補です。匿名性の確保や報復への不安が強い場合は、外部窓口や社外通報制度の有無を確認する必要があります。相談先を選ぶときのポイントは、あなたが閲覧できる範囲を尊重し、違法な取得を勧めないこと、記録の残し方や通報後の身の守り方まで具体的に提案できることです。また、会社の機密や個人情報の扱いに慎重な姿勢があるかも重要です。横領の話は、会社の信用や人事にも直結するため、正しい相手に、正しい順番で渡さないと、良い意図でも悪い結果になり得ます。今の段階で確信が持てない場合でも、「疑いのレベルに応じた動き方」を一緒に整理できる相談先を選ぶことで、無理なく前に進めます。
費用感と見積りの取り方
費用は、何をどこまで依頼するかで大きく変わります。一般に、初回相談だけで方向性を整理するのか、社内提出用の整理資料を作るのか、事実確認のための追加調査や専門家連携まで行うのかで段階があります。見積りを取る際は、希望を「横領を暴く」ではなく、「会社と自分のリスクを増やさずに事実確認を進めたい」といった形で伝えると、過剰な提案になりにくいです。また、会社の情報を外部に出せる範囲が限られる場合は、その前提でできることを確認します。費用の話は不安になりやすいですが、最初から大きな依頼を決める必要はありません。まずは現状整理と次の一手を決めるところまでを区切って依頼し、状況の進展に応じて段階的に検討するほうが、結果的に無駄が少なくなります。
相談者の立場で振り返る現実的な変化
よくある質問|横領を知ったときの動き方と相談の目安
Q. 証拠が少なくても相談できますか?
A. はい、証拠が十分に揃っていなくても相談できます。むしろ「確信はないが違和感がある」段階でこそ、動き方を間違えないための整理が有効です。ここで重要なのは、証拠集めを無理に進めることではなく、自分が見聞きした事実を安全な形で残し、推測と混ぜないことです。手元にあるのがメモ数行や記憶だけでも、いつどこで何を見たか、誰から何を聞いたかを時系列にするだけで、次に取るべき手順が見えます。社内の規程や通報窓口の有無、報復リスク、名誉毀損に当たり得る発言の注意点なども含めて、現状でできる範囲の「守り」を整えられます。証拠が少ないことを理由に一人で抱え込むより、早めに相談して安全な進め方を固める方が、結果的に問題の拡大を防ぎやすくなります。
Q.本人に確認してもいいですか?
A. いいえ、原則として本人に直接確認することはおすすめできません。理由は、証拠が消されたり、関係者の口裏合わせが起きたり、逆にあなたが脅迫や名誉毀損のように受け取られるリスクがあるためです。また、相手が感情的に反発した場合、職場内のトラブルに発展し、あなたの評価や安全にも影響が出る可能性があります。最初にやるべきことは、事実として説明できる範囲を整理し、社内の正式なルートに乗せる準備をすることです。どうしても本人と接点がある業務上の確認が必要な場合でも、疑いを示す言い方は避け、通常業務としての確認に留めるのが安全です。個別に詰めるほど事態はこじれやすいので、進め方は社内規程や専門家の助言に沿って慎重に進めるのが望ましいです。
Q. 社内に安全な相談先がない場合でも進められますか?
A. はい、社内に適切な窓口がない、または動きが期待できない場合でも進め方はあります。理由は、社外の専門家に状況を整理してもらい、会社への伝え方やリスクを確認した上で動けるからです。特に、名誉毀損や業務妨害と受け取られない表現、提出資料の扱い、相談の順番を誤らないことが重要になります。社外相談の時点で確証がなくても問題ありません。見聞きした事実、時系列、関係者、資料の所在、あなたが不安に感じている点を整理して伝えることで、社内への出し方を現実的に決めやすくなります。結果として、余計な言動を避けながら、自分の立場を守って行動できます。
横領疑惑に巻き込まれず自分を守りながら正しく進めるために
同僚の横領を知ったとき、最初に大切なのは「正しいことをしたい」という気持ちよりも、「自分が巻き込まれない形で事実を扱う」ことです。本人に詰める、同僚に広める、証拠になりそうなものを勝手に触るといった行動は、証拠の消失や対立の激化につながり、あなた自身が疑われたり、名誉毀損や業務妨害と受け取られるリスクも生みます。まずは見聞きした内容を時系列で整理し、推測と事実を分け、手元にある資料は改変せずに保管することが基本です。その上で、会社の内部通報窓口や監査など、手続きとして扱えるルートを確認し、情報が漏れにくい形で伝える準備をします。社内の事情で動きにくい場合や、上司や関係者が近い場合は、社外の専門家に先に相談し、伝え方とリスクを確認してから進める方が安全なこともあります。確信が持てない段階でも相談は可能です。早い段階で整理しておくほど、余計な言動を防ぎ、あなたの立場と会社の損失拡大の両方を守りやすくなります。
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