越境している隣家の木は勝手に切っても大丈夫？｜近隣トラブル

隣の家の樹木が我が家の敷地に入ってきて迷惑を被っているといった方は非常に多くいらっしゃいます。それくらい隣地の樹木に関する境界トラブルは、多くの人を悩ませる厄介な問題といえます。2023年４月に民法が改正され、勝手に切っても良いことになりましたが、その前に知っておくべき知識情報や注意点をご紹介します。円滑に解決したいという方は参考にしたうえでご相談ください。

掲載日:2023年7月29日　更新日:2023年11月10日

隣地の樹木を勝手に切除する前に知っておくべき知識情報

• 相談例「隣の家の木が邪魔だから勝手に切りたい」
• 無断で切除する前に確認すること
• 民法改正の内容とは？根を切れる条件
• 隣家の木を勝手に切るリスクとは
• 穏便に解決するためには
• Q＆A
• 選択できるサポートプラン
• 依頼の相談と申込方法

相談例「隣の家の木が邪魔だから勝手に切りたい」

隣地の樹木で困りの方からの詳しい相談例を記載しています。相談例の内容 は事実を一部変更して記載しています。

無断で切除する前に確認すること

2023年４月に民法が改正された

隣地の樹木が自分の家の敷地内に入り込んで迷惑を被るトラブルは、近隣関係の問題において非常に多い事案です。隣の家ということもあり、本人に直接注意をすることが出来ない方は多くいらっしゃいます。また、直接言ったところで改善してもらえず、かえって人間関係が悪化してしまったという事例も珍しくありません。どちらにせよ、隣地の樹木が自宅の敷地内に越境しているわけですからその部分だけでも勝手に切ってしまいたいと思うのは当然のことでしょう。

このようなトラブルを改善するために2023年4月から、隣地からはみ出してきた樹木に関する民法が改正され、一定の条件を満たせば強制執行によって切除することが可能になりました。

民法改正の内容とは？根を切れる条件

改正された内容とは

勝手に切除しても良くなったとはいえ、それにはいくつかの条件があります。隣地の木を切除する前に、しっかりと規定を確認して問題がないか判断してから対処するようにしましょう。

以前までの民法

上記の決まりにより、以前までは多くの方が「枝」に関して迷惑を被り対処できないず困っていたため、一定の条件で枝も自分で切除できるよう改正されました。

NEW！改正された民法【枝を勝手に切除しても良い条件】

参考：法務省 民法改正と「共有私道ガイドライン」の改訂について

隣家の木を勝手に切るリスクとは

慎重な対処が必要不可欠

民法改正の内容の通り、切除するには一定の条件がある一方、切除の費用や範囲に関しては規定が設けられていません。そのため越境された側が切りたい範囲と所有者側が残してほしい範囲とでは異なることが多く、お互いの合意形成をせずに勝手に切ってしまうとトラブルになるケースが非常に多いです。

また、時期と切り方が適切でないと樹木がダメージを受けて枯れたり変形する場合があります。もしも所有者が目隠し目的で植えていたり、先祖代々続くから木で大事にしていたりなど特別な理由がある場合、切除してしまってはその意味を成さなくなるため所有者の怒りを買うことになるでしょう。他にも、隣地との境界が曖昧なまま切除するのも後のトラブルに繋がる非常に危険な行為です。勝手に切って良くなったからといって自己判断で切除した場合、後にご自身が権利濫用として責められる事態になる可能性もあることを留意しておきましょう。

【起こり得るリスク】

• 費用が自己負担になる
• 樹木がダメージを受けたことの責任を問われる
• 大事な樹木の一部を失ったことの責任を問われる
• ご近所付き合いが悪化する
• 深刻な境界トラブルに発展する

※土地の境界に関しては様々な規定があり、越境した樹木の切除に関しては、法律に関わる問題でもあるため、出来ればご自身でネット調べるだけでなく、一度直接専門家に相談してみることをお勧めします。

穏便に解決するためには

境界トラブル解決には専門家に相談

隣地からはみ出してきた樹木に関する問題は当事者同士の話し合いだけで問題解決することが出来れば良いですが、隣近所という関係性や法律上の問題があるが故にそう上手くいかないことが殆どです。それぞれの私生活に関わる問題でもあるため、お互いが主張を譲らず対立してしまうこともあるでしょう。当事者同士だけで話を進めることは、かえってトラブルを深刻化させることに繋がるといっても過言ではありません。また、隣地との境界トラブルには様々なケースがあるため解決方法もそれぞれによって異なります。誰もが穏便に、なるべく不利益を被らないようなかたちで解決することを希望されると思いますが、それには専門的な知識や情報、適切な対応が必要不可欠です。PRCでは近隣トラブルの専門的な立場から、ご依頼人が抱える問題や隣地との境界トラブルを解決するための様々なサポートを行っています。お悩みを抱えている方はお気軽に無料相談をご利用ください。

Q＆A

Q.とりあえず無料で相談したいだけなのですが、大丈夫ですか？

A.無料相談だけでも構いません。無料相談の際でも専門のコンサルタントがアドバイス等のご提案を行っており、それだけで問題解決するケースも少なくありません。まずは現状のお話をお聞かせください。

Q.サポートはどの様な内容ですか？

A.解決サポートは、解決に必要な情報収集や隣地住人（樹木の所有者）との話し合いのサポート、適切な解決策の策定、ご依頼人の状況に適した専門家の手配など様々なサポートを行うことが可能です。依頼人が希望する解決のかたちを実現するべくコンサルタントがサポートしていきます。

Q.警察や行政に相談しても解決できませんでした。こちらに依頼すれば解決できますか？

A.ご依頼人の抱える問題の状況にもよるため必ず解決できると断定はできません。しかしPRCでは、警察や行政では対応できない民間トラブルを解決するためのサポートをしており、過去にも様々な近隣トラブルを解決へと導いてきた実績がありますので一度ご相談ください。

選択できるサポートプラン

ご自身で選択して依頼できる料金プラン

PRCの基本料金

隣家の樹木が越境している問題を解決するためには、情報収集、書式作成、和解示談・裁判（弁護士）を利用することが多いといえますが、それぞれに費用がかかるため、トラブルの内容によっては多くの予算を組まなくてはならないこともあるでしょう。PRCでは、はじめての方でも解決方法がわからない方でも、コンサルタントがサポートし各費用面についてもアドバイス、予算内依頼、解決手順も含め対応しています。自分で各種専門家を探し、都度予算を考えながら依頼をしなくてもすべてコンサルタントがサポートしますのでご安心ください。

解決サポートの費用についてもっと知りたい方はこちら

依頼の相談と申込方法

まずは相談したい方

隣家の樹木が越境している問題を抱えている方でどうすれば解決できるのか、解決方法について知りたい、相談したいという方は無料相談をご利用ください。現状を詳しくお聞かせいただく必要がありますが、相談内容は守秘義務によって固く守られますのでご安心ください。匿名でのご相談も可能です。

電話で相談する（通話料無料のフリーダイヤル）

メール（ホームページ内のメールフォームより必要事項を記入の上送信）

依頼申し込みを行いたい方

隣家の樹木が越境している問題を抱えている方でPRCに解決のためのサポートを依頼したいという方は以下の方法に沿ってお申込みください。依頼には必ずご本人によるお申込みと着手金のお支払いが必要となります。見積りは無料で作成することができますのでご相談時にその旨をお伝えください。

1. 電話、メールにて詳しい現状の説明と希望する解決法をお伝えください
2. プランのご提案
3. 面談によりサポート内容のご提案
4. 規定の書面にてお申込み、費用のお支払い
5. 担当者から随時状況確認と報告