飼い犬同士の喧嘩で自分の愛犬が噛んで怪我をさせてしまったトラブル

飼い犬同士で喧嘩になり、ご自身の愛犬が相手の犬に怪我をさせてしまったトラブルが起きた際に、対応する方法や法的責任についてご紹介します。責任を負う部分と、負わなくても良い部分を理解し、適切な対処をして早期解決を目指しましょう。

掲載日:2024年1月3日　更新日:2024年1月3日

目次：ペット同士の喧嘩で怪我をさせてしまったら知っておくべきこと

• 相談例「隣家の飼い犬とペット同士喧嘩になった」
• 対応の流れ
• 怪我をさせた犬の飼い主の責任とは？
• 損害について
• 大事なこと
• 解決が難しい場合
• ご相談ください
• 選択できるサポートプラン
• 依頼の相談と申込方法

相談例「隣家の飼い犬とペット同士喧嘩になった」

飼い犬同士のトラブルが起きてお困りの方からの詳しい相談例を記載しています。相談例の内容は事実を一部変更して記載しています。

対応の流れ

今回のケース

今回のトラブルの場合、以下の流れが対応のポイントとなります。

1. 現状を確認し、獣医師の診察を受ける（受けてもらう）・・・まず状況を確認し、噛まれた犬の健康状態を獣医師に診てもらうことが重要です。
2. 過失や免責事由を考慮・・・怪我が誰の責任かを考えるときに、過失があったかどうかや、特別な事情があるかも大事なポイントです。
3. 損害の範囲を考える・・・怪我でお金がかかる場合、治療費や通院の費用、慰謝料などが必要なことがあります。被害者の責任も影響することがあるので、それも考えましょう。
4. 刑事的な問題について・・・ 故意でなければ、通常は刑事的な問題にはなりません。
5. 話し合いがつかない場合の対処法・・・問題が解決しない場合、仲裁や法的手続きを考えることもあります。第三者に相談したり、法律の力を借りたりして解決することもできます。

怪我をさせた犬の飼い主の責任とは？

損害賠償義務

法律によれば、動物の占有者は、その動物が他人に与えた損害について賠償責任を負います（民法718条①）。ただし、動物の種類や性質に応じて注意をもって適切な管理を行った場合は、責任を免れることがあります（民法718条①ただし書）。また、占有者に代わって動物を管理する者も同様の責任を負います（民法718条2）。

今回のケースでは、ご相談者さまに「犬の種類や性質に応じて適切な管理を行っていた」というような事情が認められなければ、損害賠償の義務が発生します。ここでいう「適切な管理」とは、通常の注意義務を意味し、異常な状況に対処するべき程度の注意を必要とするものとされます（最高裁判例昭和37年2月1に居集16・2・43）。

損害について

損害の内容とは

損害の内容としては、治療関連費や慰謝料などが考えられます。裁判例では、休業損害が議論された例もあります。具体的には、犬が傷害を負い、動物病院へ通院させるために自宅で介護を行い、それにより仕事を休まざるを得なかった場合、その仕事を休むことで失った利益が損害とされました。ただし、自宅での介護により仕事を休まざるを得なかった部分については、裁判所は逸失利益の賠償を認めませんでした（東京地方裁判所平成19年2月16日の判決）。ただし、これは個々の事案に基づく判断であり、治療のために自宅での介護が必要と認められる場合は、それが賠償すべき損害とされる可能性もあります（ただし、通常そのような場合は入院が選択されることが一般的です）。

このように、損害の範囲や賠償対象となるかどうかは事案ごとに異なります。治療や介護に関する損害が賠償対象となるかは、具体的な状況や法廷の判断によって変わることがあります。

大事なこと

今回のトラブルへの対応

不幸にもこのような事故が発生した場合には、損害を明確にし、問題を拡大させないためにも、まずは獣医師の診察を受けてもらい、傷害の治療を優先すべきです。その後、当事者間での話し合いによる解決を目指すことになると思われますが、特に慰謝料や過失割合に関しては意見の相違が生じやすいものです。話し合いで解決できない場合には、裁判所の調停や訴訟手続きを活用して問題を解決することも考えられます。

解決が難しい場合

話し合いや慰謝料など

相手との話し合いが上手くいかない場合や、高額な慰謝料を請求された場合はすぐに専門家に相談し、専門的なアドバイスのもと対処していくようにしましょう。そうでなければ、必要以上の要求をのまざるを得えなくなってしたったり、状況が悪化してしまう可能性があります。怪我などのトラブルを対処するには専門的な知識が必要不可欠です。少しでも困っていることがあれば、まずは無料相談などを利用して専門家の助言を仰ぎましょう。

ご相談ください

飼い犬同士のトラブルの際は専門家に相談

飼い犬同士で喧嘩になり怪我をさせてしまうことは時にはあることです。そして多くの方は飼い主ご自身でどうにかしようと試みますが、やはり示談や慰謝料などを行う際には書類の作成や専門知識、必要な手続きなど複雑なことも多く、解決が長引いてしまいます。ときには、お互いが主張を譲らず対立してしまうこともあるでしょう。ご自身の力のみで解決しようとすると、かえってトラブルを深刻化させることに繋がるといっても過言ではありません。誰もがご自身の被害を最小限に抑えたかたちで解決することをご希望されると思いますが、それには専門的な知識や適切な対応が必要不可欠です。とくに、高額な慰謝料償請求などされている方は専門家の協力を得て慎重な対応をすることが大切です。自分の力だけでは難しいという方はすぐに専門家に相談しましょう。PRCにもペットや近隣のトラブルのご相談は非常に多く寄せられており、これまで様々なトラブルを解決へと導いてきました。PRCには各種専門家が所属しているため、専門的な経験や知識をもとにアドバイスや解決策のご提案、調査やリサーチ、書類作成の代行、法的措置をとるためのサポートなどご希望する解決のカタチを実現すべくあらゆるサポートを行うことが可能です。

現在トラブルを抱えている方は早い段階で無料相談をご利用ください。

選択できるサポートプラン

ご自身で選択して依頼できる料金プラン

PRCの基本料金

飼い犬同士の喧嘩で自分の愛犬が噛んで怪我をさせてしまったトラブルを解決する際には、情報収集、書式作成、和解示談・裁判（弁護士）を利用することが多いといえますが、それぞれに費用がかかるため、トラブルの内容によっては多くの予算を組まなくてはならないこともあるでしょう。PRCでは、はじめての方でも解決方法がわからない方でも、コンサルタントがサポートし各費用面についてもアドバイス、予算内依頼、解決手順も含め対応しています。自分で各種専門家を探し、都度予算を考えながら依頼をしなくてもすべてコンサルタントがサポートしますのでご安心ください。

解決サポートの費用についてもっと知りたい方はこちら

依頼の相談と申込方法

まずは相談したい方

飼い犬同士の喧嘩で自分の愛犬が噛んで怪我をさせてしまったトラブルを抱えている方で、解決方法について知りたい、相談したいという方は無料相談をご利用ください。現状を詳しくお聞かせいただく必要がありますが、相談内容は守秘義務によって固く守られますのでご安心ください。匿名でのご相談も可能です。

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飼い犬同士の喧嘩で自分の愛犬が噛んで怪我をさせてしまったトラブルを抱えている方で、PRCに解決のためのサポートを依頼したいという方は以下の方法に沿ってお申込みください。依頼には必ずご本人によるお申込みと着手金のお支払いが必要となります。見積りは無料で作成することができますのでご相談時にその旨をお伝えください。